スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

ラノベ感想「電波女と青春男3」

電波女と青春男 3 (電撃文庫 い 9-12)電波女と青春男 3 (電撃文庫 い 9-12)
(2009/11/10)
入間 人間

商品詳細を見る

えーと今度はなんなんだろう。
とっても電波な女の子、藤和エリオの前に鎮座しますは、宇宙服を着込んだ謎の少女(たぶん。声色で判断)。
ヤシロと名乗るその宇宙服女は、「この星には観光ではなくビジネスで来た」とかなんとか言って、俺たちの行く先々に登場してくる。まさか、宇宙人が見守る街で『未知との遭遇』をした・・・・・・のか? えー、前川さんと野球したり、リュウシさんのバスケ観たり、いろいろやることあるのになぁ・・・・・・。エリオと過ごす今年の夏は、退屈なんて感じなさそうだな。
・・・・・・ささやかにお届けする青春ラブコメ、なのかなぁ、これ?






フツーに青春してるなぁ、と思ったら、やけに熱くなったり・・・・・・うん、主人公の成長ですね。

この小説の主人公はどことなく現実感が離れた、みーくんの冷静な部分だけを持ってきたみたいな人で、その割に青春ポイントを獲得しようと頑張る少年なんですが、今回は熱かった気がします。
特にリュウシ・・・・・・じゃなかった流子さんのバスケの試合。あれは正直涙が出そうになりました。まさかとは思ったがやってくれたよこの人。

物語全般を通して、「淡白な物語」であると同時に、「感動する物語」でもあるんですね。
文章が濃密なせいか、他のラノベに比べてかなり長いイメージがありますが、それでも何気ない乾いた会話が後で上手く生かされてる。

特に、主人公の心情変化が上手すぎる。この人、本当に心情描写が上手いっすね。みーくんからずっとそうですが。

しかも、ただ描くだけでなく、風変わりな比喩を混ぜた上で現実感のない言葉を引っ付けたりする言葉が、斬新さを感じさせます。
それにより不安定な部分が出てきますが、一人称の小説で不安定に書くのは一つの手法。青春男の不安定に揺れる心を描く、という意味では大正解です。

・・・・・・それでも、解読にすっごく時間がかかるというか、なんというか。
いや、ハイレベルなだけで文句はないです。”文学少女”に比べたらまだ解読は容易いですから。




今回は巻を通して野球の試合の話、それと挿入されるバスケの話と、日常パートに食い込んでくる宇宙人服女がメインです。

野球の試合の話はまさに「変化が分かる話」。序盤はただ入るだけですが最後の最後でやってくれます。
バスケの話は最初から最後まで飛ばしてますね。青春最高。

宇宙人服女は・・・・・・これまたラストです。伏線張りすぎて、ただただ感心するほかないです。

どうやったらこんなに複雑な物語を深く書くことができるのでしょうか。
どんなに頑張っても、そう簡単に辿り着ける境地じゃない気がします。

一人称の小説を書く上では、随分参考になる一冊です。





あともう一つ。
私にしては非常に珍しい感想なのですが・・・・・・この本、挿絵が凄くいいです。

星を眺めるエリオ、浴衣姿ではにかむ流子さん、前川さんとの弁当シーン、宇宙人服女登場、バスケの青春シーン―――
全て素晴らしいです。綺麗で繊細で、青春って感じがする絵で、キャラのよさが引き出されているもの。
ラノベの挿絵は好きじゃなかった私ですが、この一冊で随分と印象が変わりそうです。

あの淡いタッチが好きです。
関連記事
スポンサーサイト
[ 2009/11/11 00:00 ] ライトノベル・小説 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://darkness3538.blog77.fc2.com/tb.php/497-2cdb8731











上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。