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「ACTA」について

数日前に語ってほしいというリクエストがあったので、説明ついでに見解を述べてみます。




「偽造品の取引の防止に関する協定」
別名:模倣品・海賊版拡散防止条約
英語名:〕Anti-Counterfeiting Trade Agreement(通称「ACTA」)

概要としては「知的財産権の保護に関する国際条約」。

(Wikipediaより)


つまり“知的財産権の保護”を大元の目的とした協定のようです。



<簡単な説明>

○そもそもこれって何?
一言で表す「協定参加を阻止しなければならないもの」。
いつぞやの「人権擁護法案」、「TPP参加」、「違法ダウンロード刑罰化」と同じベクトルのものと考えるべき。

なんか日本では数年に1度、必ずこういう出来事が発生する。なぜか日本は数年に1度、馬鹿なお偉いさんの為に危機に陥る運命らしい。
(違法ダウンロード刑罰化についてはごく最近の話だが)



○何が問題なのか。
「やりすぎ」な点が問題となっています。

まず「知的財産権の共有」という行為に罰が下ります。……この時点で察する方は察するでしょうけども、もっと具体的に説明してみましょう。

各地でこの例えはよく用いられているみたいですが、例えば、「料理教室で学んだレシピを他の人に流用した時点でアウト」となります。
なぜなら“料理教室で学んだレシピ”=“料理教室(の主催者)が有する知的財産権”なのだから、それを勝手に共有するのはアウト、ということですから。

この時点で既に色々と深刻だと分かっていただけますでしょうか。

これだけでアウトになるのなら、まず人間と人間がコミュニケーションを行うことができなくなりますよね。
なぜならどの会話にどの知的財産権が含まれているか分からないから。
試しに「今日、友だちとメールした内容」を見返してみるといいと思う。その中に何の情報が含まれているでしょうか? ゲームの攻略法や読んだマンガの内容が含まれていたらおそらくアウトとなるでしょう。

「いやいや何を大げさな」と思われるかもしれないが、あくまで私が考えるのは「最悪のケース」。
こういったことにおいて楽観視するとどうせろくなことにならない。とりあえず危機感を持って欲しい、という意味合いを含めての説明であることをご了承願いたい。

「そんなこと他の人に分からないでしょ」と思うだろうけど、これについては次項で説明します。



○検閲体勢の強化
第一節 一般的義務
第六条 執行に関する一般的義務
1 各締約国は、執行の手続によりこの協定が対象とする知的財産権の侵害行為に対し効果的な措置(侵害を防止するための迅速な救済措置及び追加の侵害を抑止するための救済措置を含む。)がとられることを可能にするため、そのような執行の手続を自国の法令において確保する。(以下略)


(一部抜粋)

まず第一節第六条に明記されていることですが、ACTAに参加している国は「知的財産権の保護のために効果的な法令を確保しなければならない」ことが義務づけられています。
分かりやすく例えるなら、

ある高校のあるクラスがひどく荒れています

そのクラス限定のルールを作ります

って感じです。
これが高校とか小範囲の世界ならいいのですが、対象は国内。つまり日本国全ての人間に対し、新たな法律が定められます。
内容に関しては「各国が確保する」ことなので、日本国が決めることになります。
それがどのような意味かは、最近の民主党の様子を見ていればよく分かるでしょう。ネットでは売国奴などと表現される人たちがルールを作るなんて、考えるだけでゾッとします。

民主党うんぬんはとりあえず横に置くとしても、普通に考えてみてください。
「知的財産権を保護するための法律」ですよ。
もしあなたならどうしますか? 例えばあなたの作った……小説を書いている人なら小説を、音楽を作っている人なら音楽を、絵を描いている人なら絵を……etc。そういったものを保護したい場合、どうしますか?

勝手に知的財産権が共有されないか、監視体制を敷くことになるでしょう。

とならばまず行われるのはネット規制。知的財産権が共有される、最たる場なのですから。
例えばネット上でやり取りされるデータに監視体制を追加すると、「メールでデータを添付しただけでアウト」になりかねません。なぜならどんな内容がアウトになるのか明記されていないのですから
これによる冤罪増加については、後に「私の意見」として述べることと致します。

この辺はダウンロード規制法案と似たようなものがありますね。

さっき述べた「人間のコミュニケーションが~」というのが、大げさではないように思えてきませんか?
ネットが規制された後に矛先を向けられるのは現実ですよ?



○公表されていない協定
国内において何らかの形で問題となる法案に共通しますが、問題点の一つとして、「世間に知らされていない」という点があります。

一応、これでもほぼ毎日テレビでニュースを確認しているのですが、ACTAについて語られたことは1度もありません。私自身も正直、拍手メッセージを頂いて初めて知りました。
しかも協定の流れが、

2010年4月20日:条文案が初めて公開
2011年5月27日:条文最終版が英語、フランス語、スペイン語など22カ国の言語で公開
2012年3月:外務省の日本語訳が公開

って感じです。さらにウィキペディアによると、2011年10月の時点で日本は署名しています。

もしこの協定が正しく必要なものであっても、これで日本政府を信用しろっていうのが無理な話でしょう。




<私の見解と、やるべきこと>

○私の見解
(1)日本国にも多大な影響を与える協定なのに、国民には知らされていないし、日本語訳が公開されたのが署名後
(2)日本国が署名したのが2011年10月である
(3)相変わらず定義や刑事罰が成立する条件が曖昧で、冤罪がいくらでも発生する
(4)知的財産権の交流が盛んなネットの衰退が予測できる時点で論外

以上の理由から、私はこの協定参加を反対致します。

(1)に関しては説明するまでもないでしょう。
国民に何も知らせないまま「ルールが決まったから守ってね~」で済む問題でしょうか。
小規模な集団でも許されることではありません。

(2)はちょっと特殊な理由です。2011年10月というと、東日本大震災が発生してから7ヶ月しか経過していません。復興に全力を注ぐべき時期に、こんなことをやってる日本政府を信頼できますか? 私は無理です。

(3)は今まで散々述べてきた気がしますが、こういう「罰を下す側がいくらでも条件を決められるルール」というのは得てして冤罪が発生します。
ある人が嫌いだ→なんとかして社会的に排除したい→この協定による法律を執行して逮捕、ってことができてしまうのですから。

(4)はちょっと主観的意見になりますが、いかなるルールであれ、インターネットの技術・文化を衰退させるルールには、私は全く賛同できません。技術力というのは常に進化し続ける必要があるのですから、“衰退させる可能性”だけでも消しておくべきです。



○具体的に誰が(何が)困るのか/被害を受けるのか
「インターネット上にて知的財産権を公開・共有している大手サイト」が軒並み潰れることになるでしょう。
具体的に言えばYouTube、ニコニコ動画を始めとする動画共有サイト、ピクシブなどの作品掲載サイトなどなど。
ちなみにインターネットへの知的財産権侵害行為が確認された場合、ネット回線を強制的に切断されるそうです。

困るのはオタクさんだけじゃないか、って思う人は一度、インターネットが世間に与える影響を調べてみてください。
最近の例でいうと、テレビ業界の衰退や、原発反対運動は、ネットからスタートしたものなんですよ。



○やるべきことと現状
「反ACTAオンライン署名」
https://candypop-endoshuichi.ssl-lolipop.jp/acta2/actasig/sig.php


6/20、「違法ダウンロード刑罰化」は1週間足らずの超スピード審議で、可決したのです。早速、JASRACら利権者団体は違法配信を特定する新技術の導入をISPに促しています。違法性について曖昧であり、それは恣意的な運用をも可能とする検閲と言えるでしょう。今後、TPP絡みの非親告罪化、そしてインターネットサービスプロパイダへの監視義務の強制(ACTA)の流れが見えています。今回のDL刑罰化はその重要なステップです。僕達の自由を守る為に声を上げましょう。
(リンク先より文章抜粋)

なんか流れが定例化している気がしますが、オンラインにて署名を行なっているようです。
少しでも反対と思う人は、是非とも署名してくださいませ。
※署名は自己責任でお願いします。「○○に言われたから」と責任逃れするのはやめてください。

それと同時に、この「誰も知らない、危険な協定」を、可能な限り拡散してください。
その際、大切なのは「これは危険だから!」と頭ごなしに決めつけるのではなく、何を持って危険だと思ったのか、しっかり述べることですよ。

ACTAの現状としては、欧州の国際取引委員会に否決されたそうです。
どれほどの影響なのか、私は判断できませんが、良い流れということには変わりありません。



○考えるべきこと
ここから先はACTAの話というより、メディア云々に関する余談となります。

現在の最大メディアといえばやはりテレビでしょうけども、そろそろテレビを信用するのをやめましょう。
私自身、テレビ(主にニュース番組)から情報を仕入れると同時に、インターネット、新聞(実家の家族づてに)からも情報を入手するようにしています。もちろん同じ話題が存在するわけですが、たいていは「テレビが間違っていて、ネットの意見が正しい」ものばかりです。

最近だとこの辺とか。

オスプレイって何が危険なの?真面目に教えてよ 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww
http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-5232.html


見ての通り2ちゃんねるニュースまとめサイトですが、侮る無かれ。人間の意見ということには代わりがないのですから。

テレビでは危険だと叫ばれているオスプレイですが、ネットでは「言うほど危険じゃない」となっています。
地元民からの(と思われる)書き込みによると「むしろお金が循環してありがたい」という意見すらあります。

もちろんネットへの書き込みを100%信用するのは危険ですが、どちらが信用できるかと考えた時、今件においてはネットを優先しました。
こんなことが、ここ最近、何度もあります。

テレビから情報を仕入れるのも大切なことですが、テレビの情報を鵜呑みにするのはそろそろやめませんか?
仕入れた情報を吟味することは、支配構造から逃れるための手段の1つです。
“自分で考える力”を身につけましょう。多様化されたメディアは、鍛える場には最適です。





※この記事を書くにあたり、ソース(情報提供)としたサイトは以下のとおりです。

外務省:偽造品の取引の防止に関する協定(ACTA)条文:日本語仮訳(PDF)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/ipr/pdfs/acta1105_jp.pdf


ACTAは危険な法案!2chもツイッターも全部閉鎖、インターネット終焉の危機!恐怖の情報統制・監視社会が実現-日本政府の暴走を止めろ! - News U.S. 2012 イルミナティ・在日崩壊ニュース
http://www.news-us.jp/article/267070972.html



※こちらも参考になります。

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[ 2012/07/25 23:25 ] 語ってみた | TB(0) | CM(0)

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