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一般小説読了『浜村渚の計算ノート』

<読了>
『浜村渚の計算ノート』
著者:青柳碧人
レーベル:講談社文庫


今月2冊目。






やはり設定の規模に比べると話がどうしてもこじんまりしているように見えてしまいますが、以下の点で評価されるべき小説だと思います。

・数学を取り入れた話
全ての話に数学要素がこれでもかとばかりに詰め込まれています。そもそも世界観が「数学を蔑ろにされた世界」で、「そんな風潮に反発する人たちが犯罪を起こす」という感じなので、数学要素が出てくるのは当たり前といえば当たり前なのですが、円周率や悪魔の数字(ゼロのことです)など、数学を知っている人が見れば頬が緩み、知らない人でも分かりやすい説明がなされています。

・ミステリーとして成立した物語
各話がさほど長くないので、キャラクターが暴きだすトリックは1つか2つが限界。それでも「数学ならでは」のトリックはとても面白かったです。
特に「悪魔との約束」編。凶器の隠し方が実に秀逸でした。

・伏線
とはいえ、普通に読んでいれば「お、この要素は後で出てきそうだ」と予測はつきます。その上でちゃんと回収してくれるので、気持ちいいものがあります。

・キャラクター
ラノベと違い、キャラクターがそこまで濃くはありませんが、「大人しめだが、数学のことになると饒舌になる女子中学生」浜村渚を始めとし、個性的なキャラクターがいい具合に物語を展開してくれます。
甘いもの好きとか人形とかシャーペンとか、個性がよく分かる小道具がいい具合に出てきているのも面白い。

こういった点で光っている反面、やはり短さ(本編273ページに4話が収録されています)から来る物足りなさは否めませんが、「パッと読んで、面白いと感じる」小説としては充分に役割を果たしていると思います。
何より、数学に興味がない人(……が、この本を手に取るかと聞かれたら正直微妙ですが)や数学に弱い人が読んでも、面白いと感じ、数学に興味を持たせるような、数学の使い方、説明の仕方が魅力的でした。
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[ 2012/06/13 23:46 ] ライトノベル・小説 | TB(0) | CM(0)

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