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ライトノベル感想『ベン・トー8』


ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (ベン・トーシリーズ)ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (ベン・トーシリーズ)
(2011/12/22)
アサウラ

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半額弁当争奪バトルに青春を賭けるHP(ハーフプライサー)同好会ではメンバーの白粉に元気がないことを気に掛けていた。佐藤たちは彼女を元に戻そうと奔走する一方、クリスマスに合わせるかのように『最も最強に近い狼』と呼ばれる猛者、サラマンダーが徐々に街へと近づきつつあるのを警戒していた。そんな中、槍水はHP同好会のメンバーと伝統である聖夜のパーティをしようとしていたのだが、白粉、そして佐藤も著莪と別の予定を立ててしまっていて大変なことに――!? トナカイより多忙な「狼」たちの聖夜! 庶民派シリアスギャグアクション、全国の同志へ贈るクリスマス・ギフト!

今月10冊目。





かなり感想が長ったらしくなるので、章毎の感想を述べてみます。


<1章:シーリーコート>

ド畜生ッ!!

……失礼。4巻あたりからずっと続く、「とりあえずギャグやろうぜ」なノリの1話。正直、このラノベは一体どこを目指しているのか、とか、おいおいちょっと待てよサトー君、君は一体何を勘違いして突っ走ってるのかい? いいぞもっとやれ、とか、もうなんでもありな1話でした。

一応、サブタイは1巻より名前だけ出て顔が出てこない茶髪の二つ名が由来であり、茶髪にスポットが当てられた話ではあるのですが、読んでいる途中に「あれ、これ茶髪の話だったよな?」と首を傾げるノリです。
それでも一応、歪曲に歪曲を重ね、最後につながるというのは上手いと思いますが。
あるいは白梅さんの話なのかもしれません。

……挿絵は基本スルーして読む人間ですが、さすがにあの絵は残念と思わざるを……ッ!



<2章:サラマンダー>

サラマンダーという二つ名は4巻あたりで見た覚えがあるのですが、イマイチピンと来ませんでした。ということで全く新しいキャラとして読んでみましたが……やっぱり出てくるか、このタイプの敵。
今まで5巻と7巻が「まとわりつく敵」だっただけあって、かなりスカっと読めるというか、「よし、いけ佐藤!」って感じに燃え上がるキャラでした。

そんな間にも進んでいく話。沢桔梗の「あーん」には悶えました。あれは反則だ……っ!
しかもこのシリーズ、軽佻浮薄に恋愛へと走る気配が未だ見えず、かといってヒロイン勢が主人公に惚れているという設定が見えてこない(茉莉花は除く)ので、もどかしいというか、何この友達以上恋人未満なほのぼの感! って感じです。

その茉莉花ですが、なんか無理矢理って感じで出番が2度あります。
出てくるたびにこっちは悶える羽目になります。7.5巻を通って彼女は何か目覚めたみたいです。
……その度に男子寮にて結界が破られていく描写がもう面白くて面白くて。

この章のラストの描写。ありきたりではありますが、これほど場にあっている描写もないな、と思いました。



<3章:カペルスウェイト>
「カペルスウェイト」
イングランドのウェストモアランドに伝わる精霊。
自在に変身できるが黒犬の姿を好む。
農場の人たちと好意的な関係を結び家畜の世話を手伝う。

「神様コレクション@wiki」より転載)

5.5巻で犬化した佐藤ですが、どうせ犬なら……ってところでしょうか。なるほどと思いました。
犬+二つ名と聞くと、どうしても“ツベルクスピッツ”のことを思い出しますが、別に佐藤は誰かに従順って訳じゃありませんもんね。失礼。

話自体は2章の続きです。戦闘シーンと、槍水仙パートの温度差が凄い。その上で、視点変更を最小限に留め、違和感なく読めるというのがまた上手いと思います。
しかも「あー、最後には佐藤がやってくるんだろうなぁ」という予想を上回るオチ。
本当に秀逸です。主人公として、少々カッコつかないところもありましたが、それは“成長株”の佐藤ということで。

化物と毒持ちはカエレ!




全体的な感想。

やはり濃縮されたシリーズです。1冊1冊が重いです。ラノベをサクッと読める私でも、これは2時間と少しをかけて読みました。しかも一気読みです。これだけ集中してラノベを読んだのは『電波女と青春男』(1巻)以来だと思います。

ページ数自体は、今月の電撃文庫作品とさほど変わらないのに、濃縮率が違いすぎる。
作中で多くのイベントが発生し、今までのキャラクターがしつこすぎない程度に登場する。特に著莪あやめのシーンが秀逸だと思いました。
今までの登場率と比較して、かなり出番の少なかった彼女ですが、たったワンシーンで全てを持って行きました。
優しい気持ちになれるやり取りが素晴らしいです。

他にも、6巻あたりから……というより7巻と7.5巻以来絶好調な白梅さんとか、ちゃっかり佐藤のサポート役みたいなことをしつつ時には佐藤の敵に回り、気づいたらラブイチャ一歩手前の沢桔梗とか、それぞれがすごく輝いていますし、そんな中にいてもレギュラーメンバーの3人は埋もれていません。

キャラとか、描写とか、ストーリーとか。

どれかに偏ることなく、どれかに頼ることのない作品だからこそ、ここまで濃縮しても輝きが失われず、埋もれず、至上のエンターテイメントとなるのではないでしょうか。

本当に、素晴らしいシリーズだと思います。
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[ 2011/12/22 22:59 ] ライトノベル・小説 | TB(0) | CM(0)

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