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ライトノベル感想「傾物語」

傾物語 (講談社BOX)傾物語 (講談社BOX)
(2010/12/25)
西尾 維新

商品詳細を見る

迷子の少女・八九寺真宵。夏休み最終日、阿良々木暦が彼女のために犯す、取り返しのつかない過ちとは?<物語>史上最強の二人組が、運命という名の戦場に挑む!

――君の影、探して“まよう”帰り道。

・『化物語(上)』の“まよいマイマイ”
・『化物語(下)』の“つばさキャット”
・『傷物語』の“こよみヴァンプ”

以上の話を読んでないと、全くワケの分からない話になります。
できれば、

・『化物語(下)』の“なでこスネイク”
・『偽物語(下)』の“つきひフェニックス”

の内容も頭に叩き込んでおいた方が、楽しめるかもしれません。

今月10冊目。

感想と解説ですが、物凄いネタバレの嵐ですので未読者の方はお気をつけて。







最初に思ったこと。

違ぇ……これ八九寺真宵の話じゃねえ……。





パラレルワールドだのキョンシーだの吸血鬼だの違う世界の登場人物だの、私の好物がいっぱいつまった1冊。
惜しく思うのはやっぱり、八九寺真宵の話ではないという点。
どう考えても「傷物語」の延長線上にある話です本当にありがとうございました。

パラレルワールド解釈については本編中に全て記述されているので、考察する必要もないと思います。
強いていうなら、元の世界に戻った点がよー分からん。“全盛期の忍野忍(キスショット)の力を借りれば~”とは言うが、自殺に失敗した吸血鬼の死にぞこないの力ってそんなに偉大なのかなぁ……。
もっとも、この辺は大したことはないのですが。

あとはもう1つ。元々、怪異を体の中に飼っている人は吸血鬼の眷属にされる際、なんかこう抵抗とかないのかな、なんて小さな疑問を抱きました。阿良々木月火の件です。本編中で一番気になった。
いや、このシリーズで出てくるキャラのうち、怪異を“飼っている”のは阿良々木暦・忍野忍・八九寺真宵・神原駿河・阿良々木月火・羽川翼の6名(『傷物語(下)』で出た敵キャラは除く。なんか向こうの世界でも生きてるって説明があったっぽいし、あの人らはバスターだから)。
うち、阿良々木暦はブラック羽川に殺害され、忍野忍は暴走。神原駿河は体の一部分が変質して人間の根幹能力が向上しただけなので効果なし。八九寺真宵はそもそもあの世界で怪異じゃない。
となると、残ったのは羽川翼と阿良々木月火になります。

で、羽川翼はどちらかというと二重人格であり、猫モードになったとしてもエナジードレイン程度の能力しか使えない、怪異としては低位の存在。あれは羽川翼が優秀だから脅威であり、怪異としての能力は高くないので考察外としていいでしょう。

それでは阿良々木月火は? 不死能力か蘇生能力かちょっと分かりませんが、不死鳥(ホトトギス)という体質と『傷物語(下)』における彼女の再生能力を見る限りは、後者の蘇生能力っぽいですが。ゾンビ化する際に、何らかの抵抗はなかったのかなぁとか。

(1)怪異の中でも吸血鬼が最上位であること。
(2)あのゾンビ化は殺されたのではなく、あくまで“吸血鬼の眷属になった”というシステムであること。

以上の条件から、特に何も発生しなかったと捉えるべきか。
個人的にはあっちの世界の阿良々木月火を出してほしかった気がしなくもありません。
あの時の伏線は“こっちの世界でもゾンビ化していない人間がいる”ということをほのめかす内容だったんだとは思いますが……。

次。ライスシャワー。
あれは“災厄から守る”という解釈から“怪異を遠ざける”という意味だったんでしょうか。
なんか、忍野メメならゾンビを退治する方法なんていくらでも思いつきそうだなーなんて思ったんですが愚問かなぁ。

他。タイトルの『傾物語』ですが、由来については本編後半に出てきます。
ところでこれは“かぶき”“ものがたり”で“傾者による物語”なのか、“かぶきもの”“がたり”で“傾者による語り”なのか。
ほとんど意味は一緒ですが、どっちかなぁ、って考えるのがちょっと楽しかったです。
あるいは作者もそれを意図して、言葉遊びみたいなタイトルをつけたのでしょうか。

さらに、サブタイトルの“第閑話 まよいキョンシー”も、“題・閑話 まよいキョンシー”なのかもしれません。今回の話は前作『猫物語(黒)』の1日前、前日談であり、極論、飛ばしてしまってもおそらく次へつなげることができるでしょうから。

さらにさらに、“まよいキョンシー”の“まよい”とは八九寺“真宵”のことでしょうが、もしかしたら“迷いキョンシー”でもあるのかも。
今作は「阿良々木暦と忍野忍がパラレルワールドに迷いこむ話」で、パラレルワールドの彼ら=パラレルワールドの世界の彼らから見た“キョンシー”(まだこの時、忍野忍は日本にいませんが)とも捉えられますから。

そう考えると、『化物語』も、“化者語り”(語りは阿良々木暦で、彼は吸血鬼の力を持った“化物”ですから)だったりするのかな?

ただしこの理屈で言うと、同じような法則が適用されるのは『傷物語』(傷者語り)のみ。

『偽物語(上)』を“偽者語り”としても、ここでいう偽者とは怪異もどき=阿良々木火憐が遭遇した火蜂で、阿良々木暦と直接は関係ありませんから。確かに阿良々木暦=偽者の吸血鬼(力だけを持っているため、本質は人間。まさしく偽者)という解釈もできますが、ちょっとそれは無理があるかも。

同名下巻に至っては、阿良々木月火は偽者ではなく怪異そのもの(そりゃ「阿良々木月火という偽者」って解釈はできますけど)である上、こっちはどちらかというと阿良々木暦の話ですから。

『猫物語』は白も黒も論外。“猫者語り”ってなんですか。そりゃ黒は羽川翼視点だったけどさぁ。

こんな風に、タイトル1つとっても色々と推測ができるのが楽しいです。


はい。ここで考察終了。ここからは感想を。


まず冒頭の忍野……なんだっけ(本を確認中……)……ああそうそう忍野扇だ。あれって神原駿河が言ってた「楽しみにして」って後輩ですよね。となると、次の話で出てくるのか。
あの語りは一体何を意味していたのか。読み返しても私にはさっぱりでした。
あははー。

次。ラストの八九寺真宵マジ可愛いぜー。

以上。

……おおう? 感想が少ない。いやまあ、細々とした感想はきっとたくさんあるんだと思いますが、いちいち思ったことをメモしている訳じゃないんで、よく覚えてないんです。次はメモでもしながら本を読んでいこうか。やだよ面倒くさい。

あ、そうそう。今回の表紙は、つい何分も凝視してしまうほど綺麗で、奇怪だと思います。
騙し絵みたいで、本編を象徴している1枚。ホント、奇麗です。
八九寺真宵の表情もまたかわいーんだぜ!
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[ 2010/12/26 03:33 ] ライトノベル・小説 | TB(0) | CM(0)

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